2014年4月で4年目をむかえるTHE WORLD。
世界レベルのプレイヤーが集まるこの大会では、さまざまな記録が生まれている。

THE WORLDをより楽しむために、少し違った角度から記録をみてみよう。

SHOOT OUT最高得点

スコット・カーシュナー （USA）
11461点 （STAGE 2）

THE WORLD本戦前に、SHOOT OUTとBULL MASTERのトライアルが行われ、その順位に応じて本戦のトーナメントの組合せが決定される。
昨年度THE WORLDにおいて、SHOOT OUTの最高得点を記録したのは、アメリカのスコット・カーシュナー。ミスなく全てのパネルを打ちぬくと12832点。カーシュナーのこの記録は、大会本番で出たことを考えるとかなりの高得点だと言える。

カーシュナーは全米大会優勝やアメリカ代表として多くの大会に参戦し、数えきれないほどのキャリアを持つベテランである。その巨体から独特のリズムで投げるダーツは安定感抜群で、大会では常に高スタッツを記録。その繊細かつクレバーなダーツに憧れるアメリカ人プレイヤーは多い。
その実力を発揮し、SHOOT OUT 11461点という高得点を記録した。

【SHOOT OUT】
1～20のパネルとBULLを打ち抜き高得点を狙うプラクティスゲーム。各パネルを正確に打ち分けることがこのゲームの"鍵"。

BULL MASTER最高得点

ローレンス・イラガン （フィリピン）
43回 （STAGE 1）

THE WORLD本戦前に、SHOOT OUTとBULL MASTERのトライアルが行われ、その順位に応じて本戦のトーナメントの組合せが決定される。
昨年度THE WORLDにおいて、BULL MASTERの最高得点を記録したのは、フィリピンのローレンス・イラガン。

ローレンス・イラガン。言わずと知れたTHE WORLD 2013 GRAND FINALで優勝したソフトダーツ世界チャンピオンである。THE WORLDの中心的プレイヤーでこの43回連続ブルは、アジア最強との呼び声の高いイラガンの実力と集中力を裏付けした記録だ。

【BULL MASTER】
ルールは「BULLに何回連続でいれられるか」。1投でもはずしたら即終了となるシリアスなゲーム。

女性プレイヤーの最高成績はベスト64

THE WORLDに参戦する女性プレイヤーたちがいる。その数は男性プレイヤーと比較すると決して多くはないが、幾人かの女性プレイヤーは存在感を示している。
その筆頭がロシアのアナスタシア・ドブロミスロワであろう。ドブロミスロワは、ワールド・チャンピオンの経歴を持つ世界を代表する女子プレイヤーである。その人気も世界トップレベル。

昨年度THE WORLDの女性プレイヤーの最高成績は、ドブロミスロワのBest64。STAGE 3とSTAGE 5で2度記録している。（STATE 3の参加者：248人 / STAGE 5の参加者：181人）
世界トップレベルのソフトダーツプレイヤーがひしめくTHE WORLDで、その成績は上々といえるかもしれない。が、ドブロミスロワのキャリアを考えると、「もっと上までいけるのではないか？」と期待してしまうのは、酷だろうか？

ドブロミスロワをはじめ多くの女性プレイヤーたちのさらなる活躍を期待したい。

最多WORLD14（14ダーツ）

昨シーズン、701でWORLD 14（701を14ダーツでフィニッシュすること）を、最も多く記録したプレイヤーが2人いる。

ひとりは、香港のロイデン・ラム。
もうひとりは、フィリピンのローレンス・イラガン。
記録は9回。

さらに1大会での最多WORLD 14は3回。記録したのは、上記2プレイヤー（ラム / イラガン）に加え、魅せるプレイを信条としている日本の鈴木猛大と、アメリカのビッグネームであるレイカーバーといった、一度乗り出すと止まらない爆発力のあるプレイヤーたちが名を連ねる。

意外なところでは、STAGE 2の優勝者であるスコット・カーシュナーは、昨年度のレギュラーステージ優勝者の中では唯一、一度もWORLD 14は記録していない。これはスキルの問題ではなく、むしろギャンブル性のあるWORLD 14を狙うよりも、確実にフィニッシュすることを意識したプレイスタイルによるところが大きい。

世界の一流プレイヤーたちが集まるTHE WORLD。今年はどんなプレイを魅せてくれるのだろうか？
THE WORLD 2014開幕第一戦のSTAGE 1は、4/5（土）に開催。
乞うご期待。