ソフトダーツの大会で、オーディエンスがプレイ中にブーイングするのを初めて聞いた。
フランスのラ・ロシェルで開催されたTHE WORLD STAGE 2、決勝戦での出来事である。それほどの盛り上がりを見せた。
フランスでは、ソフトダーツ観戦が、完全にエンターテインメントとして成立している。
ステージ上の派手な照明や音楽、オーディエンスを煽るMCなどの演出に加え、プレイヤーの一挙手一投足に、会場は大きく盛り上がる。ブーイングもその表れだろう。
そして今回、STAGE 2の決勝で勝利したのは、日本の村松治樹。日本人の優勝は2012年のGRAND FINAL以来となる快挙である。
決勝戦の相手は、カナダのシャウン・ナレイン。今大会の台風の目である。
弱冠21歳。
ポール・リムをストレートで破り、続くアメリカの雄レイ・カーバーにも快勝し、決勝に進出。
「1ラウンドの瞬発力が長けてたのかな、と思います」
と決勝戦を振り返る村松は、ナレインの圧倒的なシュート力と挑発的なプレイスタイルに追い込まれるが、村松は勝負どころを抑えたダーツで応戦し、最終レグまでもつれ込んだ激戦を見事に制した。
また今回は、ナレインや野毛駿平(日本)といった若いプレイヤーたちの活躍が目立ち、新世代の台頭を予感させる大会でもあった。
今後のTHE WORLDでは世代間の対決にも注目したい。
次回、THE WORLD STAGE 3は、8/17(日)中国の上海にて開催予定。