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TOP コラム Feature Story - 2015年シーズンを終えて -

誰にでもトップになるチャンスはあった。

THE WORLD 2015の年間ランキングの話である。チャンスがあったものは上位数名。ローレンス・イラガン。レオナルド・ゲイツ。ボリス・カリチュマー。そしてその他のトップランカーたち。

涙するクロアチアの巨漢

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そのチャンスをつかみトップの座に輝いたのは、クロアチアのカリチュマーだった。
カリチュマーは今年の中盤から後半にかけて、尻上がりにランクを上げ最後の台北ステージで優勝。ライバルたちを抑え見事1位となった。
その逆転劇もさすがだが、それ以上に特筆すべきはTHE WORLD初の2年連続年間ランキング1位だろう。

最終ステージ優勝と年間トップという最高の結末で、一年の激戦を終えたカリチュマーは、その緊張がとけたのか、珍しく涙ぐむというシーンも見られた。
「最高の形でシーズンを終えることができて、本当にうれしいよ。この決勝戦の前半は決して調子は良くなかったけど、後半から徐々に良くなり、最終的に勝つことができた。来年は3年連続トップと同時に、GRAND FINAL優勝の2冠を狙うよ」

実力的にはイラガンが上か?

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年間ランキング2位はイラガン。ランキング1位の座こそカリチュマーに譲ったが、実力的にはカリチュマーと同等かそれ以上とも言われている。イラガンの累計ポイントは170。カリチュマーは183で、その差13ポイント。
イラガンはSTAGE 4で欠場しており、仮にそのSTAGE 4で64位以内に入っていれば、年間ランキング1位はイラガンの手に渡っていた。カリチュマーの出場した1ステージの平均ポイントは、26.1。それに対してイラガンは28.3。わずかにイラガンが上回る。1大会の重みがランキングの順位を最後の最後に左右した結果となった。

初フル参戦のゲイツ

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3位のゲイツは、今年からTHE WORLDにフル参戦を決意。ゲイツの実力はアメリカ国内において数年前から評判で、ブルマスターの元世界記録保持者といえば、その実力のほどがわかるだろう(現在はカリチュマーが世界記録保持者)。そしてゲイツは、その期待を裏切ることなく、今シーズンは目覚ましい活躍を見せた。

来年はGRAND FINAL開催

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STAGE 2で優勝したエイドリアン・グレイが4位、THE WORLDの常連プレイヤーのリムは5位と健闘。彼らは、シーズンを通して安定した成績をキープしたものの、トップ3には惜しくも届かず、シーズンを終えた。

そして、今年はノリセイム・アタン(マレーシア)やジェレマイヤ・ミラー(カナダ)など、開催地プレイヤーが好成績を残したのも印象深い。ここ数年マレーシアのダーツ熱が高まっている中でTHE WORLD初開催ということもあり、特にマレーシア大会は大いに盛り上がった。開催地ごとの盛り上がり方の違いもTHE WORLDならでは。今後も世界各地のプレイヤーたちの活躍を期待したい。

来年は、カリチュマーの3連続年間ランキング1位を阻むプレイヤーが出てくるのか? そして3年ぶりに開催されるGRAND FINALの栄冠は誰の手に渡るのか? THE WORLD 2016は来年5月にスタートする。最初の舞台、アメリカ・ラスベガスでは、どんな物語が生まれるのだろうか?

▼年間ランキング TOP3インタビュー