雑観記事 -THE WORLD 2018 STAGE 4-
優勝を決めた最後の一投の直後。
ローレンス・イラガンは思わずかがみこんだ。
「久しぶりの優勝だよ。本当にうれしい」
優勝後のインタビューで思わず涙を見せたイラガンだが、今シーズンのTHE WORLD出場は、今ステージが初。
「今シーズンはスケジュールの関係で、なかなかTHE WORLDに参戦することができなかった。今回の優勝を弾みにして、次のマレーシア大会でも優勝を狙うよ。これからは12月のGRAND FINALを照準をあわせた活動になるだろうね」
フィリピン・香港ナンバーワン同士の対決
9月16日台中で開催されたソフトダーツ世界選手権 THE WORLD STAGE 4で、今シーズン初出場のローレンス・イラガン(フィリピン)が優勝。
今ステージの決勝戦は、双方国を代表するプレイヤーであると同時に、THE WORLD開幕年から出場し続けるベテラン同士の対決となった。躍動感とエモーショナルなパフォーマンスで他を圧倒するイラガンと闘志を内に秘め冷静な試合運びをする香港ナンバーワンプレイヤーのロイデン・ラム。対照的な2人の決勝戦は、フルレグに及ぶ接戦の末、イラガンが3-2でラムに勝利。
GRAND FINALへの道~ランキング争い
準優勝したラムは、年間ランキング1位(ボリス・カリチュマーと同率)に浮上した。開催地台湾のプレイヤーであるプポ・テン・リーは5位をキープ。そして6~8位には、上から勝見翔、SUPER DARTS 2018覇者の村松治樹、ソフトダーツワールドカップ 2018のMVP荏隈秀一と実力派の日本人プレイヤーが名を連ねている。
次回STAGE 5のマレーシア大会で、年間ランキングが確定すると同時に、GRAND FINALに出場できるプレイヤー8名も決定する。さらに年間ランキング9位~100位タイのプレイヤーは、GRAND FINAL出場残り4枠を賭けたワイルドカードトーナメントの出場権を獲得する。
STAGE 5は10月21日(日)開催し、公式WebサイトよりLIVE中継を実施。